イクタケマコトのブログ

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中2の頃。副題:八千草薫

 中学2年生の頃だったと思う。風呂から上がると母が2時間ドラマを観ていた。ぼくは、ラストの犯人の告白シーンだけ爪を切りながらぼんやり観ていた。お馴染みのパターンでいつもなら早々に切り上げるところだけど、それが綺麗な女優さんでとても気になった。中2には、彼女の名前を母に聞くことは出来ない。爪をゆっくり丁寧に切りながら、エンドロールが流れるのを待った。作中の名前も分からなかったけれど、準主役だろうし、はじめの方に出てくる人物に違いない。3,4番目あたりにその人らしき美しい名前が出た。「八千草薫」なんと品のある美しい名前だろう。凛とした彼女にふさわしい名前、ぼくは、確信した。

 次の朝、新聞のテレビ欄を見ていると「徹子の部屋」のゲストが、八千草薫!! この時のぼくの喜びをどう言えばいいだろう。中2風に言えば、「朝も帰りも好きな子と下駄箱で一緒になった」以上だ。ともかく、ぼくは急いで朝ごはんを食べ、急いでタイマー録画をした。

 そのビデオを観るには、結構な時間が必要だった。中2である。女性目的で録画をしてまでテレビを観ると言うことを家族に絶対に悟られてはいけないのである。ぼくは、なけなしの小遣いで新しいビデオテープを買い、そのテープは自分の机の引き出しにしまっっておいた。そして、何週間後。何かで家で一人になった時、ぼくは家の窓を閉め、一応周囲を確認し、テープを入れ、再生を押した。


!?
おばあちゃん。
あの犯人のお母さん役っぽい、おばあちゃん!


 2週間の胸の高鳴りはなんだったのか。この時の絶望感をなんと表現したらいいんだろう。中2風に言えば、「好きな子の名前を入れたドラクエを友達に貸してしまった」以上である。結局、この女優さんの名前は分からなかった。
 今も八千草薫を観ると、凛とした女優さんと徹子の部屋のテーマを思い出す。

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