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昔話を考えました。
全く意味はありません。
梨の家
ある日、ある老夫婦の家に、狐がやって来て言いました。
「おじいさん、おばあさん私は猟師に追われています。どうかかくまってください」
しかし、家にそんな場所はありません。
「お主は狐なのだから、庭で木に化けていればいい」とおじいさんが言いました。
狐は言われたとおり、庭で梨の木に化けました。
しばらくすると、猟師がやってきました。
もちろん、木に化けた狐には気が付きません。
老夫婦も知らないと言ったので、猟師は諦めて出て行きました。
おじいさんは「もう猟師はどこかへ言ったよ」と、狐が化けた木に向かって言いました。
しかし、返事はありません。
何度も何度も言っても、返事はなく木は立ったままです。
くる日もくる日もおじいさん達は呼びかけましたが、とうとう狐に戻ることはありませんでした。
秋になると、狐が化けた木には、狐色をした大きな梨がなるようになりました。
おしまい。
狐は人を化かしたりする狡猾な動物だと思われがちだが、古来より霊獣として信仰の対象であり農耕神として役割を持っていた。この物語では、狐を助ける事は農耕に励む事、猟師はカラスや台風など作物を荒らす災害、最終的に災害から守る事で豊作になるという事を意味している。