イクタケマコトのブログ

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年末の事。

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年明け、「鎌倉にはコロツケがよく似合う」の一文で有名な楠本平次郎の生家へ行ってきた。
大衆小説や食通の顔がメジャーなようだけど、ミステリも書いている。ぼくが彼のミステリを手に取ったのは偶然で、年末に帰省した実家の納屋を整理していたら「陸橋殺人事件」(極星社)や小説、随筆など楠本の本が大量に出てきたから。しかも初版! 偉そうに“有名です”なんて書いているけれど、恥ずかしながら本を見つけた時は全然知らなかった。その時はイキナリ昭和初期の稀覯本が出てきたのと、ミステリファンとしては全く知らないミステリを読めるということに興奮してました(笑) 

楠元


出てきたミステリを読んだけど、まあ面白くなかった。当時は探偵小説黎明期で誰もがミステリを書いたりした時代。楠本もその一人だったようだ。

※ここからはネタバレを含みます。
が、読む人はいないと思うので気にしなくていいです。

「陸橋殺人事件」は中篇3作が収められた作品集。「陸橋殺人事件」は、陸橋の階段を真横から見ていたので、道のこちらと向こう側が分からなかった。「鎌倉坂の怪死」は、バラバラ死体の配置が鎌倉五山の配置と同じ。「ある与太郎の話」は、兄妹が両親に変装するとか。いくらなんでも陸橋は分かる。兄妹の変装もなんと言うかやっぱりかで、全ベクトルが行方不明の二人に向かっていたし。 

しかし、文章自体とても読みやすく鎌倉の風景や探偵役の古市乱久をはじめ人物の描写がすごく良かった。「鎌倉坂の怪死」は怪奇小説で、特に長谷寺の地蔵云々辺りの描写は現代でも充分通用するように思う。折角出てきたし地の文は面白かったので随筆「倉鐘集」を読むことにします。

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